腸活日記

健康のために腸を中心とした活動の記録

腸内細菌学の歴史-1950年まで

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https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1997/15/2/15_2_57/_pdf/-char/ja

 

光岡 知足 東京大学名誉教授

 腸内菌の研究は,Leewenhoekが自家製の顕微鏡でヒトの糞便を観察し,多数の腸内菌を発見したのが最初である.しかし,腸内菌の研究が本格的にはじめられたのは,それから150年もたって,Pasteur(1822-1895)によって発酵が微生物によって起こり,滅菌法が考案され,Koch(1843-1910)によって純粋培養法が開拓されてからである.


 そのときを境として,1886年にはオーストリアの小児科医Escherichによって乳児の糞便から大腸菌(Escherichiacoli)が分離され,まもなく,コレラ菌,チフス菌,志賀赤痢菌などの病原菌も次々と発見された.


 1899年,パストゥール研究所のTissier(90)は母乳栄養児の糞便からビフィズス菌(Bifidobaoteriumbifidum)をはじめて分離し,その翌年,1900年,オーストリアの小児科医Moro(61)が人工栄養児の糞便からアシドフィルス菌(Lactobaoillusacidophilus)を発見し,ここに,腸内乳酸菌の代表格の2種類が早くも出揃った.


 このときから,ビフィズス因子の研究がはじまった.さらに後の1935年,アメリカのEggerthとGagnon(13)は,成人の腸内から多数の嫌気性菌が分離されることを報告したが,この新しい知見は,それからさらに20年間も顧みられず終わってしまった.

 

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