腸内細菌のバランスが重要だと聞いたけど？
健康な人の腸内では、善玉菌の方が悪玉菌より勢力が強く、この状態で良いバランスを保っています。老化、ストレス、抗生物質、免疫抑制剤、制癌剤、副腎皮質ホルモンの投与などによって、体の抵抗力が低下した時に悪玉菌が増加してこのバランスが崩れる事があります。
バランスが崩れると悪玉菌が作る有害物質の量が増えたり、病原性のある常在菌や外からの病原菌が臓器に侵入して病原性を発揮し、感染、膀胱炎、腎炎、髄膜炎、肝膿瘍、脳膿瘍、腹膜炎、敗血症など さまざまな病気を引き起こす原因にもなります。
また、腸内細菌の多くは、各臓器の酵素の活性にも影響しています。腸内細菌の存在しない無菌状態の動物の実験では、各臓器の酵素活性の正常値を大きく逸脱するという研究結果が出されています。
