腸活日記

健康のために腸を中心とした活動の記録

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

腸内細菌学の歴史-1980~

論文リンク> https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1997/15/2/15_2_57/_pdf/-char/ja 光岡 知足 東京大学名誉教授 1980年代になって,わが国では,腸内フローラの研究の成果は,機能性食品の研究に発展し(50,54,87-89),さらに,機能性食品の考えはヨーロッ…

腸内細菌学の歴史-1950~

論文リンク> https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1997/15/2/15_2_57/_pdf/-char/ja 光岡 知足 東京大学名誉教授 1950年代から腸内微生物生態学の研究が開始され,スウェーデンのMidtvedt(21,39)らは無菌動物を用いた研究を行った. 東ドイツのHaenel(22…

腸内細菌学の歴史-1944~

論文リンク> https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1997/15/2/15_2_57/_pdf/-char/ja 光岡 知足 東京大学名誉教授 1944年アメリカのWacksmanが抗生物質を発見し,のちに抗生物質が腸内フローラの構成に及ぼす影響の研究に発展した. 腸内細菌学の歴史-腸…

腸内細菌学の歴史-1907~

論文リンク> https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1997/15/2/15_2_57/_pdf/-char/ja 光岡 知足 東京大学名誉教授 1907年Metchnikoffはヨーグルト常用による不老長寿説を発表した.すでに1885年,Pasteurは「高等動物は腸内細菌なしでは生存しえないであ…

腸内細菌学の歴史-1950年まで

論文リンク> https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1997/15/2/15_2_57/_pdf/-char/ja 光岡 知足 東京大学名誉教授 腸内菌の研究は,Leewenhoekが自家製の顕微鏡でヒトの糞便を観察し,多数の腸内菌を発見したのが最初である.しかし,腸内菌の研究が本格的…

腸内フローラの研究と機能性食品

腸 内 細 菌 学 雑 誌 15: 57-89, 2002 東京大学名誉教授 光 岡 知 足 論文リンク> https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1997/15/2/15_2_57/_pdf/-char/ja 【要 旨】20世 紀後 半,腸 内 フ ロー ラの研 究 は飛躍 的 に進展 した. す な わち,腸 内 フ…

順天堂醫事雑誌-3

腸内細菌 腸内細菌と宿主の免疫,代謝等の密接な関係から,腸内細菌のdysbiosisが宿主の健康と疾病に影響を及ぼす学術的エビデンスが近年急速に蓄積されてきている. これに伴いProbioticsによる健康管理,疾病の予防や治療をも見据えた研究も活発になり,近…

順天堂醫事雑誌-2

腸内細菌 胎児期に無菌の腸管は,出産時に産道を通過する際に母親から菌を獲得し腸管内へ生着が開始する.母乳栄養児では生後3ヵ月頃までにBifidobacteria優位の菌叢になり,生後6ヵ月頃には全体の90%以上を占めるようになる. しかし離乳食の導入に伴い,…

順天堂醫事雑誌

腸内細菌 ヒトの腸内細菌の動態が,培養不可でそれまで知りえなかった菌も含め,より詳細に明らかになってきた.ヒト成人の腸内細菌には,約500~1,000種,100兆個の菌が生着し,その構成の割合は食事(栄養)の影響を受けて生涯を通して変化し,また内的,…

腸誤解?

”腸は生きています!” ごく当たり前の事かもしれませんが、いくつかの誤解があります。 それは、腸が体内の器官の中でもっとも神経組織が貧弱という事です。その結果、異変や痛みを感じることは少なく、自覚症状が出る頃には手遅れということも少なくありま…

なぜ、肉を食べるときは野菜を倍くらい食べろと言われているのか?

特に肉料理など(タンパク質の多い食べ物)は、一般的に悪玉菌(有害菌)と言われる細菌が好む食べ物なのです。適量を超えたタンパク質の摂取は、タンパク質⇒胃液⇒ アミノ酸(重要物質)⇒腸内細菌⇒アミン(有害物質)というように分解されますので、決して体…

老化の現象?

”人は血管と共に老いる”と言われています。そして、私たちの細胞も臓器も年齢と共に衰える訳ですが、最近の現象として、年齢が高いから血管や細胞や臓器が衰えているのではなく、生活環境によっては、年齢が低くても人によっては老化の現象が現れているよう…

老年期の腸内細菌と食事

◆ 60歳を過ぎる頃になると、有用菌(善玉着)のビフィズス菌などは、定住率が減少し、1%位まで減ってしまう事もあるようです。◆ 有用菌に変わってウェルシュ菌やクロストリジウムなどの有害菌(悪玉菌)が多くなり、腸内を腐敗させる物質を分泌するよう…

青年期の腸内細菌と食事

◆ 30代~40代になると、体の新陳代謝(基礎代謝)が徐々に衰えてきます。20代とは異なり、体に無理が利かなくなってきます。仕事によるストレス、偏食、過食、アルコールの摂取過多によって、腸内細菌叢も徐々に変化していきます。◆ 40代~50代に…

幼少期の腸内細菌と食事

◆ 5~6歳頃に一生を左右するとも言われる腸内細菌叢のバランスが決まると言われています。この時期に偏った食生活が長期間続くと、偏った腸内細菌叢が形成される傾向があります。◆ この時期は、脳をはじめとする様々な器官の成長の土台が形成される時です…

腸内細菌の生い立ちについて

★生後1日(24時間)位たつと、徐々に大腸菌をはじめとする有害菌や好気性菌が人や空気中から腸内に入り繁殖し始めます。★その後3日~4日位たつと、今度は急激にビフィズス菌が腸内で繁殖をはじめ、多い時期で、腸内細菌の9割以上を占める程、増殖しま…